海産無脊椎動物が繰り広げる「生命の旅」を一緒に勉強しませんか?

私たちが市場やスーパーで目にする食材としての水産動物の多くは、大きく成長した成体(=おとな)です。 たとえば、「エビ」と聞けば、どのような形でどのぐらいの大きさか、おおむね想像できます。 しかし、その幼生や稚仔(=こども)の形、大きさ、泳ぎ方、餌などを知っている方は、ほとんどいないのではないでしょうか?

私たちに限りない恩恵を与えてくれる水産動物を身近に感じ、その神秘的な生き方を一緒に学びましょう。

学生の皆さんへ

「種苗生産」や「養殖」では、広大な敷地に並ぶ大きな水槽で魚を大量に育てることをイメージされる方が多いかもしれません。多くの場合、それは完成形に近いものであって、そのような技術が開発されるまでには何年、何十年もの基礎研究が背景にあります。種苗生産や養殖の基礎研究は、小型の水槽に少量の生物を入れて彼らの生活をじっくり観察することから始まります。彼らの本来の生活をフィールドで観察することもあります。根気よく観察し続けると、生物は彼ら自身のことをほんの少しだけ私たちに教えてくれます。

その声に耳を傾け、生物や環境にとっても私たちにとってもハッピーな生物の生産方法を検討・提案することで初めて持続的な水産増養殖技術が見えてきます。この分野の研究者は、水生生物社会と人間社会をつなぐ通訳者のような役割を担っていると言えます。

 

海産無脊椎動物を学んでみたい学生は、是非当グループを訪ねてみてください。学部生(1年生ももちろんOK!!)でも院生でも、水産生物学への第一歩を踏み出す姿勢を歓迎します。 教員の若林はパース(オーストラリア)での留学経験があります。英語での研究室生活に興味がある学生も歓迎します。

大学院生の研究テーマ

当研究室では、海産無脊椎動物の生物学について一緒に研究する大学院生を募集しています。分類学、繁殖生態学、生理学、行動学など多様なアプローチを用いて、とくに甲殻類や刺胞動物の生活史戦略や進化生態学的特性の理解を目指しています。このような基礎的な知見を応用科学である養殖学へと発展させることで、理論と実践の架け橋となる研究を行っています。

現在進行中あるいは開始予定のテーマ

  • イセエビ・セミエビ類幼生や稚エビの摂餌生態に関する研究
  • 十脚類幼生の脱皮や変態に関する研究
  • 野外で採集される海産無脊椎動物幼生の分類学的研究
  • ゼラチン質動物プランクトンと無脊椎動物の共生
  • ゼラチン質動物プランクトンの生化学的研究
  • ヒトデ類に寄生するシダムシに関する研究